GLOSSALY用語集

てごーすの中でよく使われる用語を集めてみました

てごーすは1998年の発足以来、さまざまな活動を行ない、2018年に20周年を迎えました。それ以前もめざす会などの任意団体として活動をしており、それなりに長い歴史を経て現在に至っています。

そんな中で、てごーすの中でよく使われる用語や、障害者の制度や歴史に関係が深い用語などを集めてみました。

マジメなものからふざけたものまで、いろいろなものを取り入れていますので、ぜひご覧になり、お楽しみください!

介護センターぽわっと

てごーすが運営する介護サービス事業所。重度訪問介護を中心に、居宅介護、移動支援、介護保険の訪問介護のサービスを提供しています。また、公的な制度が利用できない方のために自主事業としての介護人派遣も行っています。

自立生活プログラム(ILP)

 自立生活プログラム(ILP)とは、障害者が自立生活に必要な心構えや技術を学ぶ場です。障害者と健常者が共に生きる場をつくるために、まず「障害者自身が力をつけていく場」です。

 施設や在宅の閉鎖的な場所で暮らしてきた障害者が社会の中で自立生活をしていく時に、先輩の障害者から生活技能を学ぶためにつくられた、障害者文化の伝達の場ともいえるものです。生活技能とは、対人関係のつくり方、介助者との接し方、住宅、性について、健康管理、トラブルの処理方法、金銭管理、調理、危機管理、社会資源の使い方、などです。

 

 各プログラムの内容は対象者の目標によって決めます。「介助者との関係」や「制度を使いこなす」、「指示を出して好きな料理をつくる」、「金銭管理」、「フィールドトリップ(外出プログラム)」など、自立生活に必要なあらゆることがプログラムとして提供されます。

 

 プログラムの形態は、個人プログラム、グループプログラムの2種類があります。また、3ー5回程度の短期プログラムと12―15回で3ヶ月以上かかる長期プログラムとがあります。参加対象者の生活経験や年齢、障害の種類などを考慮してさまざまな内容のものが企画されています。

 

 ILPのリーダーは障害をもつ当事者が担当しますので、安心して相談、質問ができます。

自立生活体験室

「自立生活をしてみたいが自信がない」「自立生活をするにあたって何をしていけばいいかわからない」といった悩みを抱えている障害者のために、体験室に泊まってみたりすることで不安を解消することを目的としたものです。

てごーすの自立生活体験室は、マンションの一室を借りており、冷蔵庫や洗濯機などの家電や、食器、調理器具などが揃っています。

また、新介護スタッフ対象の研修の場として使われることもあります。

ピア・カウンセリング

 ピアカウンセリングは1970年代初め、アメリカで始まった自立生活運動の中でスタートしました。自立生活運動は、障害を持つ当事者自身が自己決定権や自己選択権を育てあい、支えあって、隔離されることなく、平等に社会参加していくことを目指しています。ピア・カウンセリングとは、自立生活運動における仲間(ピア)への基本姿勢のようなものです。

 ピアカウンセリングでは、お互いに平等な立場で話を聞き合い、きめ細かなサポートによって、地域での自立生活を実現する手助けをします。

 ピアカウンセリングの役割には、大きくわけると2つの側面があります。

 

●精神的サポート 「ありのままのあなたでいいよ」というメッセージ。お互いを尊重しあう。

 ・自己信頼を回復するためのサポート

 ・権利擁護、意識確立のサポート

 ・施設や親元から独立するためのサポート

 ・性やセクシャリティについての悩みに対するサポート

 ・その他対人関係等、自立生活全般に必要な精神的サポート

 

●自立のための情報提供

 ・住宅探し、情報提供と改造等の相談

 ・所得保障に関する相談、情報提供

 ・仕事、職業に関する相談、情報提供

 ・介助に関するさまざまな情報提供

 ・余暇・旅行・レジャー情報提供

 ・その他、自立生活に関する全般的情報提供および相談

 

 以上のような相談に応じる障害者を、ピア・カウンセラーと呼んでいます。JILが提唱するピア・カウンセラーは、単なるアドバイザーではありません。当事者のことをもっともよく理解しているのは、その人自身であるという人間信頼、自己信頼にのっとった立場に立ちます。平等に、対等に、力と時間をつかい、自立生活の実現のサポートをします。

 ピア・カウンセリング講座は、単に用語や技術を憶えてもらうものではありません。ピア・カウンセリングを日常に取り入れ、何度となく体験することで、ピア・カウンセラーとしての感覚を磨いていくことが大変重要になります。

 ですから、講座を受ければいいというものではなく、いかに「自分の生活にピア・カウンセリングを取りこみ、自身の生活を豊かにしていくか」という視点が必要です。

 

 自立生活センターでは、以下のような、講座を開催しています。

 

●公開講座

 公開講座は、ピア・カウンセリングを体験していただくための講座です。1日形式が多く、障害者と健常者の両方を対象にすることもあります。

 

●集中講座

 集中講座は主に各地の自立生活センターが主催して2泊3日形式で行われます。障害者が対象です。ピア・カウンセリングとは何か、大枠を知りたい人向けの講座です。

 ・参加者の関係づくり、ピア・カウンセリングの理論と講義

 ・セッション、シンク アンド リッスン

 ・ロールプレイ、情報提供

 

●長期講座

 いくつか形式がありますが、主に毎週1回13週に渡って受けていただく形式が多いです。集中講座と同じように障害者が対象です。ピア・カウンセリングへの理解と実践力を深める講座です。

 ・講義、セッション、デモンストレーションを中心に全参加者が聴くこと、カウンセラーとクライエントの体験を重ね、自分自身の感情の解放、パターンや抑圧からの解放を行う。

 ・自立生活センターについて、自立生活プログラム、自己主張トレーニングを取り入れ、ピア・カウンセラーとしての力量をつける

相談支援センターゆるっと

ゆるっとは「地域移行支援」「地域定着支援」を行う一般相談支援事業所です。自立生活を始めるため・軌道に乗せるためのさまざまなサポートを行います。

地域で生きる教育とくらしをめざす会(通称めざす会)

てごーすの設立母体の市民団体。1985年に、障害児・者の地域での共育・共生をすすめるため、「地域で共に学びあう教育をめざす連絡協議会」として設立されました。教育・保育にかかわる相談や、普通校への就学、高校への進学の支援、障害者問題全般についての情報発信、レクリエーションや「障害者と健全者の大交流サマーキャンプ」などの行事を行ってきました。1988年に現在の名称へ変更しました。

かっぱのへん!

てごーすと、設立母体であるめざす会(地域で生きる教育とくらしをめざす会)の機関誌。障害者の生活や教育に関わる情報、てごーすやめざす会の活動報告などを満載しています。「かっぱのへん!」とは、「へのかっぱ(簡単にできること)」の逆さま「かっぱのへ(共育共生という困難)」に「へん!」と元気に取り組む心意気を表しています。

コーディネーター

コーディネーターは、シフト管理・調整、利用者や介護スタッフからの相談への対応、重度訪問介護従業者養成研修の講師、新介護スタッフの公募など、介護派遣に関わる様々なことを担当しています。

JKバンド

事務局バンドの略。事務局スタッフ中心に、ギターやトランペットなどの楽器を弾いたり歌ったりしています。メンバーは固定ではなく、その場にいる人の中で楽器を弾ける人や歌える人を誘っていくスタイル。主に忘年会等のイベントで登場しますが、現在活動休止中。メンバーは随時募集しています。

てごーす○○部

てごーすにはいろんな部活が存在している。折り紙部や園芸部やラーメン部、バー部など、活動は多岐にわたる。飽きたら自然に活動休止になるようなゆる~い活動をしています。

めざす会・てごーす鉄道バス友の会

20数年前から存在するてごーす最古参のグループ。鉄道とバスが好きな人たちが有志で集まって、鉄道ネタをつまみに酒を飲みながら盛り上がる会。